英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Top Gun: Maverick を見た。『トップガン マーヴェリック』

よかった。
これは見といたほうがいいのかも?と思わせてくれた多くのプロアマ批評家の人たちにありがとうと言いたい。
1作目の公開時には生まれていなかったであろうわっかい観客たちが興奮しているのも素敵だった。

ちょっと『アポロ13』みたいだったよね。大好きなエド・ハリスも出てたし。

ディズニーアニメ『アラジン』のキャラクターデザイナーがトム・クルーズを参考にしてアラジンを造形した、自分はなんでもできるんだという自信にあふれている感じを取り入れたかったと言っていた。

今日映画館を出たら、通りにずらっと星条旗がはためき(メモリアルデーから掲げっぱなし。7/4まで放置するものと思われる)、はす向かいの教会堂ではフードバンクに行列ができていた。
で、トム・クルーズなるものが体現している良心と自己への信頼がこの国とともにありますように、と願わずにはいられなかった。

でも、この映画で描かれているようなミッションってもう無人でできるんだよね。
設定が現代というだけで物語の障害がウソになる。
さらに言えば、そもそもこのミッション必要だったか?ネイビーを存続させる意味あるか?という話にもなる。
ロマンの受難が続く。

この郷愁はアメリカが銃を捨てられないこととつながっているかもしれない。

海軍の元出納係(そう、軍人ではない)の埋葬に立ち会ったことがあるが、本作のシーンほど大人数ではないものの一応軍人さんが敬礼に来られて星条旗を畳んで置いていく儀式が行われた。
『ミーガン・リーヴィ』でも感じたことだが、意義を維持するための演出大変だなぁ...と思った。

日本で刀時代の終焉の幕末物語が好まれるように、銃マッチョ時代の終わりもたくさん描かれているのに、まだ弔うことができないでいる。

そうそう、だからね〜日本も防衛費増額は絶対やめたほうがいい。
そういうの好きな人が政府に多いから歯止めがきかないのだろうが、これまでの経緯を見る限り絶対つぎ込むところを間違えるよ。それこそ米国で使わなくなった「人力の」飛行機の処理をさせられるとかさ。

トレーラー。