英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 American Sniper を見た。『アメリカン・スナイパー』

非常にむなしい。
戦争をやめられない人間の原罪についてずっと考えていた。
人質事件や日本の首相のことも。

私はアメリカを愛しているが、この映画のモチーフにもなっている「マッチョは正義」システムは心底アホだと思う。
大金投げ打って人殺して、また大金使って戦死者をせっせとヒーロー扱いして(この国は軍人アゲイベントが多い)、誰も幸せにならなくて、一体何のマッチポンプなのか。

クリスが、敵ではなく故郷で同胞に殺されたのはある意味救いだった。
アメリカは内なる病巣に向き合わざるを得ないのだから。
(といっても戦死並みの扱いをされているのだが)

ひとつ、最終シーンについてマジレス。
実話か、丸腰で出かけたことを説明するための演出か分からないが、
冗談で家族に銃を向けるの最低。
(映画での)奥さんもキャーキャー言ってる場合ではない。
うちの近所では子どもが水鉄砲や人差し指と親指のサインをするのさえ、真剣に叱るのだが。
この人は何の痛みも感じていないのではと思ってしまった。

イーストウッドらしい透明感ある映像。
クーパーの出演作を見たのは"Silver Linings Playbook"以来。
賞レースノリノリだが、こういう映画は企画の勝利なので、誰が演じてもそこそこ評価されたと思う。
一応本人に雰囲気がかけ離れていないのがよかったのかな。
ていうか彼の顔は印象に残らない。
群像になるとなかなか主役を認識できなかった。

物議をかもした、本人の手になるベストセラーもやっぱり読まねばならないだろう…

追記、田口俊樹氏訳で文庫、Kindle版でたんですね。

私が買ったのももちろんKindle版。

2017年追記、タイヤがパンクしてAAAが連れて行ってくれたタイヤショップが『アメリカン・スナイパー』のロケ地でした。帰国した彼に一般人が声をかけるシーンですね。壁にシーンのスチールがかけてあります。