産後うつのフラッシュバックが起こるほどリアル、ええ感じのシーンで売るんじゃなくむしろ警告を出すべき、と関係各所のマミーたちが眉をひそめているユニークな佳品。
うん、風上にも置けないバーガー父、本気でムカついた。
あのラストは彼に甘すぎるぞ。
でもやっぱり、どれだけ部屋が荒れていようが、時には大人だけで遊びに出かけようが、夫婦仲がいい、親の機嫌がいいことが、子どもをやさグレさせない鍵なのよね。
長距離ドライブのナイトアウトはクライマックスだが、たるくて飽きた。
ロードムービーでない作品に差し込まれる逃避行シーンって、つくづく駄作が多いな、と。
『キャロル』しかり、『20センチュリー・ウーマン』しかり、『君の名前で僕を呼んで』しかり...。
プロデューサーも務めるシャーリーズ・セロンが、出産に喜びひとつ見せる余裕もない乳牛を怪演。
よくあるバーの化粧室シーンも、乳児保育中の母親だとこうなる、という無二のバージョン。
『聖なる鹿殺し』でも書いたけれど、ここまで物語に真摯になれる日本の俳優を知らない。
子どもたちがあんまりかわいくなく(愛想がないという意味でなく文字どおり見た目が)、全く媚びていないところはこの作品の中でとても正しい。
タリーを演じるマッケンジー・デイヴィスは私の大好きなジュリエット・ルイスを彷彿とさせる。
「あのヒトって大学デビュー」的なことを言いたい時に使えそうな表現があったのでメモ。
家庭用カラオケで"Call Me Baby"を半端に歌うマーロ(セロン)に対し義妹のコメント。
"She's awake."
「こんないいシーンばっかなのはミスリード!」と怒られているトレーラー。
Karaokeパーリーでまず外さない一曲。