英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 The Worst Person in the World を見た。ヨアキム・トリアーのオスロ三部作『わたしは最悪。』

去年、宣伝のスチールを見て「シャツが素敵!」と思って注目した作品。
↓これな。

Neon

主人公のモラトリアムに共感したし、2時間楽しめたけど、ここまで絶賛されている理由は分からず。
『WAVES/ウェイブス』でも感じたことだが、このプロットでがんを発症させるのは禁じ手ではないかと。

娘の誘いを断るとか、メールで送った記事を見てないと言うときの父親の言い訳、罪に満ちててドキドキした。その部屋の空気だけでなく、見ているだけの私にも毒が回った。
「行かない、見たくない」だけでいいんだよ(怒)
それから、そもそもこういう奴だって分かったら、周囲ももう誘わない、督促しないこと。悪が積み重なるばかりなので。
あのペ~ラペラとウソが出てくる感じといい、言い訳の内容といい、本当にうまい演出だった。

そこでイエスが言われた、「ある人が盛大な晩餐会を催して、大ぜいの人を招いた。晩餐の時刻になったので、招いておいた人たちのもとに僕を送って、『さあ、おいでください。もう準備ができましたから』と言わせた。ところが、みんな一様に断りはじめた。最初の人は、『わたしは土地を買いましたので、行って見なければなりません。どうぞ、おゆるしください』と言った。ほかの人は、『わたしは五対の牛を買いましたので、それをしらべに行くところです。どうぞ、おゆるしください』、もうひとりの人は、『わたしは妻をめとりましたので、参ることができません』と言った。僕は帰ってきて、以上の事を主人に報告した。すると家の主人はおこって僕に言った、『いますぐに、町の大通りや小道へ行って、貧しい人、体の不自由な人、目の見えない人、足の悪い人などを、ここへ連れてきなさい』。(ルカ14:16-21)

エンディングはとても品がよくて好印象。

わたしは最悪。(字幕版)

わたしは最悪。(字幕版)

  • レナーテ・レインスヴェ
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