英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 SUMMERTIME (2021) を見た。詠う天使の街『サマータイム』

詩で綴るLAダウンタウンの西側地区。大変dopeでよかった。
書いてパフォームするのが、アマンダ・ゴーマぢおンを含むアンジェリーノの詩のスタイル。
多面体のこの町の中でも「知っている」と思えるシーンがいくつかあった。

『エイス・グレード』と同様、原語版以外はSUMMERTIMEではない。
というか、たとえばこれに吹き替えや字幕をつける作業をしなければならないとしたらものすごい徒労感を覚えると思う。
このままライムを楽しんだほうがいい。一語一句聞き取れなくても、それぞれの詩人のセンチメントとソウルは十分伝わる。

"LA Overture"などで特に強い印象を残したMilda Cuda。彼女の"Hey, I'm Gay"の動画があった(感涙)。

トレーラー。

昨日たまたまテレビのある場所にいたので、NBCでボート予選の中継を眺めていた。開会式前の開催種目である。
そもそもボート競技など初めて見た。
ペア、フォアと漕ぎ手が増えるたびにぐいぐいスピードアップするさまに感嘆。
ヒジャブをかぶって漕いでいる女性選手も。
レポーターがbeautiful dayを連呼し、実際背景の緑が美しい。

でも何より、スタート時にうつ伏せでボートの舳先を押さえている係の人に心震えた。
時間に余裕があるからか、カメラも結構かれらの表情を押さえている。
暑いぜー。うつ伏せしんどいぜー。超責任重大だぜー。
昔、自分がいろいろな練習試合の審判で失敗したことを思い出してイヤーな気持ちに。

裏方の姿、泣けるよね...。
かれらに十分な報いがあることを願う。
さすがに彼らはボランティアじゃないよね?