英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Sibyl (2019) を家で見た。ジュスティーヌ・トリエ『愛欲のセラピー』

英語字幕で鑑賞。
今となっては懐かしい回転寿司から始まるアナザー二流いかにもフランス映画。

言葉も中毒になるけど、良い薬だし、安全です。

本当にそうだろうか? と語りかける。

先日、ブラックパンサーが若くしてひっそりと逝ってしまい、アンジェリーノたちは悲嘆に暮れた。
何より、(彼が黙っていたからとはいえ)病などの苦しみと闘っていることなど思いも至らず、ただ彼のヒーローぶりを称えていた自分たちの無邪気さに対して。

本作の主人公は、表向きは完璧だけどちょー苦しそうな人列伝に連なる。
が、シビルの場合は、まずためしに「生活」をしてみたら? としか思えなかった。
彼女のしんどさは、自分がかつて一緒に暮らすと決めたパートナーと分担して子どもの世話をし、洗濯をし、掃除をし、トイレットペーパーが切れないように買い物に行くだけで大方解消できるように思う。

心理療法士としてライターとして働き、家事を外注しているのはいいのだが、彼女の場合、それではエネルギー配分がうまくいかず、「人間ヒマにしてるとろくなことしない」の典型みたいになっているので。
余計なお世話だが。

職業作家でもOpenOffice使うんだなと思った。

愛欲のセラピー(字幕版)

愛欲のセラピー(字幕版)

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