英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Once Upon a Time in Hollywood を見た。クエンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

7/26追記、この記事読んで、タランティーノ監督に投げ銭するんじゃなかったと後悔。
Quentin Tarantino’s exploitation has no place in Hollywood anymore
でも、ロビー演じるこの映画のテートは下にも書いたとおり、設定の中で最大限にvocalだったと私は思いましたが。



聖林風俗史絵巻として興味深い。
通りのランドマークもバレー(今と変わらない)もフリーウェイ(今と変わらない)もノスタルジック。
サンセットブルバード9ブロックを2日間封鎖し、現存の建物にペイントして撮ったという。

この時代の「誰もがチェーンスモーカー」はまあいいんだけど、運転中にシートベルトしてないのがめっちゃ気になったわ。危ない。

マーゴット・ロビーのシャロン・テート、かわいくて切なくてすごく良かった。
なぜ出演したからってタダで映画館に入れると思うのか(入れてもらえたけど。自分が出てる、って言いたかったのよね)。

主演2人は、あんまり絵面の相性がよくないですね。
でもそれぞれにLA的空っぽさがあって迫る描写でした。

タランティーノ、ブルース・リーとおバカバイオレンスはイキイキ。
が、私は、ヒッピーコミュニティあたりから『ミッドソマー』を思い出してしまい、ブラッド・ピットの暴力に笑えなかった。
なぜか彼は、体はガッチリしていても、あまりそっち方面の腕が立つ人物には見えないんですよね。
アンテナ修理で屋根に飛び移る時点で違和感があったので、マーシャルアーツ系には重たい感じ?体が硬そうだから?

8/1追記、
リーのお弟子さんがリーの描写に反論。
うん、彼の偉業すっとばして小バカにした表象だったよね。
Bruce Lee’s Protégé Recalls His Humility Amid 'Once Upon a Time' Criticism

ルーク・ペリーが出ているのは知らなかったのでショック。あの悲しそうな目が遺作か...。
思えば、彼も知られている範囲の実生活含めてすごくハリウッド的でしたねえ...。

とりあえず、ラストシーンを味わうにはシャロン・テート殺人事件の概要だけは知っておかねばなりません。が、こちらは、事件には一切ふれずシャロンの美しい人生にフォーカスした1冊。

トレーラー。

『風と共に去りぬ』や『サウンド・オブ・ミュージック』を見たことがない(!)という大スターたち...。信じられないわ。