英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 The Lion King (2019) を見た。放蕩息子の帰還『ライオン・キング』

これは個人的に脳内がバグるというかショートする。プンバァが登場するあたりまで慣れない。
昔、『子猫物語』にビックリするほど感動し、「プー助かわいそう」としばらく引きずった後に、柳の下で作られたパンダ物語だか子グマ物語だかを見たらなんとドーブツが人間語をしゃべる!安い!しょもない!
…という経験から、「実写ドーブツにアフレコしてある映画は二流」という先入観があったので。

で、本作はもうほぼ「実写ドーブツにアフレコ」なのね。あんまりドーブツが歌ってるようにも見えないし。
だから技術のショーケースに驚き、あの音楽に喜びを覚えこそすれ、作品としてめっちゃ感動するまでは引き上げられませんでした。
劇場の子どもたちもさほど吸い込まれてないように見えました。

アニメでもミュージカルでも見てきた『ライオン・キング』に今回もう一度出会って分かったのは、父から受け継いだ王の権威を取り戻す物語がまさに聖書やん、ということです。

Why won't he be the king I know he is? The king I see inside?

って、20年前はただフレーズを気に入っていたけど、聖書の天の父が私たちを見る眼差しそのものなのですね。
ビヨンセの声で聞いて初めて気づいた。

むすこは父に言った、「父よ、わたしは天に対しても、あなたにむかっても、罪を犯しました。もうあなたのむすこと呼ばれる資格はありません」。
しかし父は僕たちに言いつけた、「さあ、早く、最上の着物を出してきてこの子に着せ、指輪を手にはめ、はきものを足にはかせなさい。また、肥えた子牛を引いてきてほふりなさい。食べて楽しもうではないか。このむすこが死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだから」。
(ルカ15:21-24)

↑ ここで息子に授けられている指輪は印章、ハンコになっているもので、継承者の証です。

シンバとナラの再会、軽く鼻面が当たってふっと緊張感が流れるところ、良かったわ。
オープニングとエンディングはちょっとグッときたけど、あれは単に音楽と「ハイ、いつものー」の快感ですね。

昔アニメが公開されたときは「ジャングル大帝」のパクリやん、ってめっちゃ言われてましたよね。で、実際めっちゃパクリですよね。
里中満智子先生とか、手塚先生を敬愛しつつも外野の方々が抗議声明を出したけど、当の虫プロは、日本製アニメ誕生の動機にもなった憧れのディズニーさんにマネされたんなら手塚も喜ぶでしょう、お互いさまっス、なんて言って受け流したのよね。ジャパンですよね、良い意味でも悪い意味でも。

ところでエンドロールの楽曲、ちょうエルトン。
ていうか、デュエットのヒット曲、 Don't Go Breaking My Heart とそっくりなんだけど。

トレーラー。

上映前に来年のMulanの予告が流れた。こっちのほうが楽しみかも。
8/17追記、
ムーランの俳優さんが香港警察を支持。来年公開時の状況は分からないけど、私も見に行きません。
逃げ場のある人(この方は米国市民でもある)が壁側につくのは残酷だと思うわ。
特に、中国の人権侵害について知らないわけはないのだから。
Liu Yifei: Mulan boycott urged after star backs HK police (BBC Newsから)