英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 The Chambermaid (La camarista) を見た。リラ・アヴィレス監督『ザ・チェンバーメイド』

Another 『ROMA/ローマ』
あちらはメキシコシティの豪邸、こちらはニューメキシコのインターコンチ奥深くに広がるパラレルワールドが舞台。
同じ低所得労働者の暮らしとはいえ、ローマとはまた別の異世界の魅力。
社食のご飯のまずそうなこと。

主人公の女性がよく似ている。どちらも自我なるものを自覚したことがないような。
4歳の息子がいれば貧しくても人生バラ色じゃない?と思うけど、それは「上から目線」になるのだろうか。

LAでもラティーノの隣人たちにありがちなのは、10代のとば口から出産を始め(未婚のまま率高し)、男が失踪したり(ローマだ)、結婚したかと思えば即離婚したり(自称カトリックなのに)...。
で、だいたい教育が中途半端になっている。さらに次の世代へ貧乏子沢山が無限ループ。
暮らしに満足している人ももちろん知っているけれど、まるで兄弟みたいな親子が多くて、子どもは離婚した父母の間を行き来して(それでも運がいいほう)側から見ていると危なかしい。とりあえず子どもは大丈夫だろうか?と。
コミュニティの中で、せめて高校までは独身のまま修了するのが当たり前になったほうが少なくともアメリカでは生きやすいと思う。
メキシコはどうか分からないけど、エベの日常を見る限り、たぶん同様に貧乏を抜け出せないよね。

ところで、日本人と思われる客のチップ、ちゃんと現金も置いて行ったんでしょうね??
前からの流れもあってエベは喜んでたけど、ポチ袋に押し花入ってたら普通はキレるわ。
折り鶴がなかっただけマシか。

トレーラー。

TIFFの監督Q&A。彼女にとっての外国語で丁寧に答えています。