英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 The Last Black Man in San Francisco を見た。『ザ・ラスト・ブラックマン・イン・サンフランシスコ』

PLAN B 製作作品。安定の高品質。

足、バス、そしてスケボーの上から愛しては憎むサンフランシスコの街。

停留所を間に挟んだ『ゴドーを待ちながら』を思わせる構成も巧み。

古い不動産や土地を私人が所有するという近代の人間のアイデアにしばしばくすぶる思いがある。
なぜあなたに所有権を主張したり、建物を壊したりする権利があるわけ?と。
京都の町家を売り払ってマンションにする家主とか。
生まれながらに継がされた家をどうしようが自由であり、「自治体から買い取りの話もあったが折り合いつかず」「公開して知らない人が入り込むのも」などという貧乏くさい理由で歴史的建造物を壊す考え方にはついていけない。
昔の人が決めたルールで人類の一部の人だけに「土地」からお金が転がり込む状況が意味不明。
その土地と家は本当~にあなたに属する財産なのか?と疑問に思う。

新参者に土地を「奪われた」アメリカ先住民の不条理な苦しみはいかほどのものだったか。神のものでしょ、土地は?
地質学の教授は言っていた、「土地は誰のモンでもないで、地球のモンや」。

だからね、ジミーのおじいちゃんも、ジミーも決して悪いとは言えないと思うの。
不動産屋のほうがよほど正当な所有の根拠に欠ける。

ところで、自宅屋根裏で上演する劇(『若草物語』みたいね)にあれほど人が来てくれるというのは、めちゃくちゃコミュニティの意識高くないですか。

個人的に興味深かったのは、白人(不動産エージェントやビクトリア建築の隣人、観光客等々)が出てくると急にジミーとジョナサンの言葉が分かりやすくなること。
白人ズがそれぞれ主役の身内ではない→お互い大人語で喋ってるせいもあるが。
私の英語力もまだまだである。

トレーラー。

余談、我が大阪が大いに迷惑を被ったG20で、ホストである我が国の首相がすっかりカヤの外、時には素無視された状況が伝わってきています。
やっぱり、国際政治業界の公用語ができないのも一因でしょう...。
大阪城エスカレーターのスピーチなんて、なぜ日本語でやってるのかナゾだった。
一体誰に向けて話してるわけ?

習主席と金委員長も少なくとも表向きは英語を話さないようですが、彼らはいいのです。殿様商売できる国だから。
でも日本の場合は「あっちが合わせてくれる」ことは二度とない。
AI通訳・翻訳を使うのを前提とした英語教育~などまだまだ論外。
極端な話、英語じゃなくてもいい、自由に自分の言葉をコントロールできるようになるために、何か1つ外国語を学ぶのが必須だと思う。

Anyone that doesn't know foreign languages knows nothing of his own.
--- Johann Wolfgang von Goethe

ついでに、大統領と金委員長の板門店対面、1人北朝鮮に向かって歩を進める大統領の背後で韓国側から目立たないように見守る文大統領の姿に泣けた。(後で金氏が韓国に入ってからは迎えに出てきましたが)
結婚式会場に入場する新郎新婦を背後でお辞儀して送り出すウェディングプランナーさんの姿を思い出した。
形だけかもしれないけどね、見えないところで誠意を尽くす裏方の姿が尊く見えるのです。