ここで中島みゆきを大音響で聞くことになるとは...。
久しぶりに字幕を見て「楽しみづらい...」と思った。
英語字幕だと和文のように目に飛び込んでこず、まだまだ「読む」必要があるので。
東京の映画祭でも既に上映されたようだから、日本語字幕で見たかったわ。
昔、意気揚々と延々と昨晩みた夢の話をする妹に母親はろくに耳を傾けていなかった。
NYで受けたアートクラスで黒澤の『夢』を見せられたことがある。
で、エピソードが移るたびに、クラスメイトが"Oh good, another one"と言わんばかりに、shrugしてrolling eyesするという「アメリカドラマしぐさ」をするのだけが面白かった記憶がある。
かくも他人の夢の話は退屈なのだが、この映画の夢は「あ、これ確かに夢に出そう」な舞台装置だった。
微妙なカラオケ祭りとか、妙なロープウェーとか、急にピンポン始めて即止める、とかね。
すごく「夢」っぽいなと思った。
村上春樹が言っていたことだったか、人類の根っこに共通するイメージというのもなくはないのだろう。
ヒロインたちにあまり吸引力がないのがもったいない。
暗闇の中、ハッとするような魅力がない。
ふと、ウォン・カーウァイ監督に熱狂していた頃を思い出した。『恋する惑星』を見返そう。王菲好きー。
中島みゆきは、国語教師がダビングしてくれたこのアルバムから入った超後発組。後年、『糸』が掘り起こされたけど、『妹じゃあるまいし』も涙誘われる。
最近だと、『麦の唄』に外国暮らしソウルをつかまれ、『マッサン』を途中から見始めたのが良い思い出。
トレーラー。