すてきなふたり、いや4人の、すてきな映画。
最後のライムライトに涙がとまらなかった。
実はこの愛らしい極楽コンビについては全く知りませんでした。
でも、彼らの、お互いや、ガキんちょたちや連れ合いに向けるやさしい視線を見ていたら、かつて、世田谷でシコシコと小道具を作ったり、奈落を組み立てたりしていた時代をなつかしく思い出した。
このふたりのように、緞帳や大道具パネルの裏では苦悩しながら、毎日毎日、笑顔で舞台に飛び出していく人たちを見てきた。
あの時も今もこれからも、私は「演じ続ける人」の熱意を300%応援する。
それにしても、ガラガラの客席で演じ続けるのは相当きたえられるだろうなー。ジュリーの気持ちちょっと分かるわ。
私自身は、舞台からは満席の風景しか見たことないんで...。
(もちろん、バックアップしたのが人気劇団だったか、身内でいっぱいになるくらいの小劇場だっただけです)
冒頭にも書いたが、このコンビだけでなく、それぞれの夫婦がまた洒脱な大人で。
どちらも親密で思いやりあるカップルなんだけど、対パートナーの境界の引き方が絶妙なのです。
かれらはお互いの前で絶対オナラしなかったと思う。
スティーヴ・クーガンの随所の涙目にはもらい泣きしてしまう。
そして、ジョン・C・ライリーのたっぷりアゴすごいよ。
あと、ドタバタコメディアンが舞台を降りるとピシッとスーツ着てるのかっこいい。
ドリフのフィナーレなんかもググっとくるもんな。ばーさんとか鼻たれ小僧やってた人たちが正装で並ぶあれ。
オーリー亡き後、他の誰とも組むことはなく、ただローレル&ハーディの脚本を書き続けたというスタンですが、彼と会う前はピン芸人でした。
トレーラー。
たるーんアゴ作り。
帰りに頭の中を回っていたポエム。This Used To Be My Playgroundもそうだけど、彼女は、バラードがしみじみといいですよね。