英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Stan & Ollie を見た。Take a bow. 『僕たちのラストステージ』

すてきなふたり、いや4人の、すてきな映画。
最後のライムライトに涙がとまらなかった。

実はこの愛らしい極楽コンビについては全く知りませんでした。
でも、彼らの、お互いや、ガキんちょたちや連れ合いに向けるやさしい視線を見ていたら、かつて、世田谷でシコシコと小道具を作ったり、奈落を組み立てたりしていた時代をなつかしく思い出した。
このふたりのように、緞帳や大道具パネルの裏では苦悩しながら、毎日毎日、笑顔で舞台に飛び出していく人たちを見てきた。
あの時も今もこれからも、私は「演じ続ける人」の熱意を300%応援する。

それにしても、ガラガラの客席で演じ続けるのは相当きたえられるだろうなー。ジュリーの気持ちちょっと分かるわ。
私自身は、舞台からは満席の風景しか見たことないんで...。
(もちろん、バックアップしたのが人気劇団だったか、身内でいっぱいになるくらいの小劇場だっただけです)

冒頭にも書いたが、このコンビだけでなく、それぞれの夫婦がまた洒脱な大人で。
どちらも親密で思いやりあるカップルなんだけど、対パートナーの境界の引き方が絶妙なのです。
かれらはお互いの前で絶対オナラしなかったと思う。

スティーヴ・クーガンの随所の涙目にはもらい泣きしてしまう。
そして、ジョン・C・ライリーのたっぷりアゴすごいよ。

あと、ドタバタコメディアンが舞台を降りるとピシッとスーツ着てるのかっこいい。
ドリフのフィナーレなんかもググっとくるもんな。ばーさんとか鼻たれ小僧やってた人たちが正装で並ぶあれ。

オーリー亡き後、他の誰とも組むことはなく、ただローレル&ハーディの脚本を書き続けたというスタンですが、彼と会う前はピン芸人でした。

僕たちのラストステージ

僕たちのラストステージ

  • スティーヴ・クーガン
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トレーラー。

たるーんアゴ作り。

帰りに頭の中を回っていたポエム。This Used To Be My Playgroundもそうだけど、彼女は、バラードがしみじみといいですよね。