あまりの評判の悪さにメゲたが、ひと仕事終えて映画館行きたかったので頑張って?行った。
Ebertで、そもそも評判とか狙ってないFifty Shades Freedよりも星が少なかったのがどうかと思った。(ついでに興収もボロ負けした)
昨年はニューエイジ疑惑とかいろいろあったものの、『シェイプ・オブ・ウォーター』に低評価を付け、『グレイテスト・ショーマン』を賞賛したEbertのレビュワーズとはやはり趣味が合うので。
うん、まあ、今、あえて劇映画として撮られるべき物語ではなかった。
被疑者の人物描写も事実に基づいているとは言え、すごーくデリケートだと思うし…
ほんで、演者さんたちに観客を引っ張る力がない。残念ながら。
さすがに本人なだけあってウソは感じないけれど、緩急が甘い。
空気を抜けるシーンで何度かハッキリと滑ったのは舞台でもないのに見てて気の毒だった。
素人さんに突っ込むのもどうかと思うが、子役も下手なの揃えたなァと感じたし、プロ役者にもintimacyがなかった。
ところで『レディ・バード』に続いてサクラメントのミッショナリー校が舞台。
作品全体を通して彼らの信仰の発露が多々あり、そのへんの話をもっと知るためだけに原作を読みたいと思った。
普通の会話の中で、まるで父親を参照するように"my god is greater"という言葉が出てくるわけ。
サクラメントで始まり、「サクラメント」に終った構成は好きだ。
(でもさあ、その最後の祈りの朗読がまたイマイチで…)
ブートキャンプのプロセスの描写は興味深かった。
「お仕事モノは鉄板」なので。
そして、オノボリさん目線のイタリアの陽光を大画面で見られたのは楽しかった。
ホステルのせっまい階段もいいし、ジェラート屋さんの光景なんか"Eat, Pray, Love"そのもの。
今まで見た中で一番の観光映像と言ってもいいかもしれない。
ドイツでのチャリンコツアー参加、クラブシーンも面白いですね。
そしてもちろん、フランス語、イタリア語、ドイツ語も味わえるし。
が、最後の表彰の場面で浪々としたフランス語の「勲章授与理由」を聞いても、とおりいっぺんで何の感動も湧かないのであった。(個人的に春はもっとフランス語に力入れようとか考えてた)
彼らはクリスチャンとして、しっかり本作の機会を生かしている。
インタビューでは「自分たちじゃなく神がしてくれたこと、神のおかげ、神に栄光を返す」としきりに言っているしね。
それ思うと映画成功してほしかったけど...
毎年思うが、この時期は本当〜に見たい映画がない。
今日もトレーラー10本近く上映されたけど見たいのゼロだった。
原作。
もちろん邦訳も間に合ってます。
トレーラー。