英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Close Encounters of the Third Kind - 40th Anniversary Edition を見た。『未知との遭遇 40周年アニバーサリー・エディション』

私の愛した映画館がクローズしてしまった。。。
小さな町の目抜き通りにあり、周辺の雰囲気もよく(教会の鐘の音を楽しみながら、前後にカフェやピッツェリアでマターリする喜び)、周囲に車も止めやすく(私は立体駐車場の巨大モールの映画館がキライ)、田舎のくせにたまにちょっと変わった作品も来て、何より安かった。
残念だ。

が、おかげで新たなシネコンを知り、1週間の限定公開である本作にジャストミ〜トすることができた。
今までアメリカで買ったチケットの中で最高値だったが(泣)

『未知との遭遇』というエポックメーキングな作品の存在を知ったのは小学生の頃。
たぶん『○年の学習』という学研の学年別雑誌で、スピルバーグの伝記を読んで。
作品紹介に、例の降臨のスチールと共に「信じた人々に現れた」とあり、わけもなく胸打たれて信じる人でない自分を残念に思い、落ち込んだ。
しかし、『E.T』や『ジョーズ』を洋画劇場で見る機会があっても、『未知との遭遇』には遭遇せず。
この手の作品は、わざわざ借りて家で2時間見るには腰が重い。

だから、今回はとても幸運だった。盛り上がっている観客席で、スピルバーグ監督らの序説付きで大画面で見ることができたのだから。
レイバーデイ週末だったこともあり家族づれが多かったが、当時リアルタイムで見た人にとってはまるで昨日見たような気がするんだろうな。

感想。
未知との遭遇直前に毒ガスに倒れた人、かわいそすぎない?

既に言われ尽くしていることだと思うが、聖書、ジーザスの歴史の暗喩が多いことに驚いた。
ビジョンを見たことで常識的におかしな行動に走って人間に馬鹿にされるとか。
まさに召しを受けた人たち。
ある意味家族は捨てられ、その後日談もないこと。
羊が死んでるのさえ意味深に思えた。
最後なんて、十字架ポーズで宇宙に消え去るし。

今と大して変わってないマクドナルドと、まるで別モノのシェル石油。

UFOと宇宙人については、池谷裕二先生の『脳はこんなに悩ましい』を読んだばかりだったせいもあり、実際はこんな人間にとって分かりやすいもんじゃなかろうな、と思ったが、今のSFのイメージがこの映画によって規定されたことはよく分かった。

先の聖書の件も含め、これから当時の評論なんかを掘り返して読んでみたいと思う。

ところで、『スター・ウォーズ』第1作の封切り、家庭用パソコンの初号であるApple 2の発売も1977年なんだよね。

即座にその場で楽しめるとは...40年前からすればまさに未知との遭遇。

40周年エディション日本版。

宇宙人の最後の微笑み(と、人類は解釈する)に、絶対これも見返したくなるって。

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