英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。Python、Ruby、JavaScript、神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 The Big Sick を見た。幸せ劇場体験『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』

大拍手。配信始まったら絶対買う。→追記、買った。

劇場でのトレーラーの反響にヒットの予感があった作品。
コメディで2時間って長くないか?と思ったけど、2時間ずっと(!)観客は大声で笑ったり泣いたりし続けた。

アメリカの、ふつうの、ふたつの家族の姿を描く。
トレーラーでは、レイシスト気味だったエミリーの両親が、クメールと交わって理解を深める的な内容に見えたが、とんでもない、エミリー両親、NC出身でも超リベラル。蓮っ葉なホリー・ハンターママが最高。
(こっちに来てわりと驚いたのが、いい年した大人が椅子の上で立て膝すること。カフェとかでも)

好きだったのは、「変態」が出てこないことかな。
私は「変態」が出てくる物語を面白いと思わない。物語にハードルがなくなるから。
でも本作は、まあ、ちょっとはギークも混じってるけど(クメールのルームメートとお兄さんがギリギリ)、基本そのへんにいるレベルのユーモアある人たちで留めている。
ところどころ「受け」が大げさで惜しいところはあったけど、許容範囲。

こういう知的目?なコメディでは、イチ移民として、アメリカンがどういうところで笑っているのかに興味をひかれる。
本作では、圧倒的に「PCに則った言葉をひねり出そうとする」場面がウケていた。
911を慇懃に持ち出すエミリーのお父さんとか(本当に前列の人たちが笑いすぎて悶絶しているので、私はむしろそれを見て笑ってしまった)、スタンダップバーでガチ切れしたエミリー母に「セクシーだ」と言ってしまい、言い繕うクメールとか。

喧嘩別れしていたクメールパパが、クメールの好物をタッパに詰めて見送りに来た(Uberで)ところで私は泣けてしかたなかった。なぜか。

つい最近「映画史上初!Uberドライバー主人公!」と書いたら、本作のクメールもUberドライバー…

ちょっとしたお友達や病院のスタッフなども含め、全キャストに愛がある。
ゾーイ・カザンもすごーくいいなあ。

追記、本作を「2017年に見た映画ベスト5」に入れました〜

トレーラー。

物語は、クメールの中の人と奥さんの実話が元になっている。
ホンモノのエミリーさんと。