英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

私はたぶん見ない映画 This Beautiful Fantastic を母が見た。『マイ ビューティフル ガーデン』

日本では20年前にまして洋画がなかなか劇場公開されない、されてもチョー遅いようなので、逆に早く公開された作品にはどんな理由があるのかな?と思う。

昔、小さな配給会社の就職説明会に行った時、学生に「どういう基準で買う映画を決めるんですか?」と聞かれた社長が「買えるかどうかです」と即答していて深く納得したものだが、まあお金ですよね。

あとは、ディズニーとか、スターウォーズとか分かりやすいのもあれば、今回、母が1人で観に行った、と伝えてきた『マイ ビューティフル ガーデン』などは完全にニッポン仕様案件で、とても興味深かった。
ちなみに私は母に聞いて初めて知った。ので、こちらではあまり宣伝してなかった、のかも。

まず、なぜ母が劇場にまで足を運んだのか。
情報源はテレビと新聞、雑誌は最新号を買う習慣を持たないので関係ないだろう。
最近の交友関係は知らないが、口コミも多少あるかもしれない。
ネットは使えるけど、積極的に検索できない。

母がこの映画を私に説明する際に言ったことは2つ。

1) 「イングリッシュガーデンの話で〜」

これは分かる。母は庭いじりが好きで、イギリスの文化や生活に関心があるのだ。

2) 「ポール・マッカートニーの長女の夫サイモン・アバウド監督の作品やねん」

知らんやん。

少なくとも、ガーデン、イギリス、マッカートニーな切り口で宣伝されていたことは分かった。
1はいいとして、2は日本のマッカートニー人気がうかがえて特殊だなあ。
母もビートルズ大好きだし。

元々母には「誰それの知り合いがはらたいらで」「xxちゃんの従兄弟が心斎橋で西川ヘレンを見たらしい」とか、突っ込むのも面倒な超3人称案件が多いのだが、「長女の夫」て。
血族ですらそれを理由に期待はできないのに、通行人並みの赤の他人やん。

でもその情報が彼女には刺さってるわけだよ。面白いなあ…

※メモ: マーケ施策が「刺さる」も it works! で言い表せてしまう。和訳困難な work 恐るべし。

あとは『アメリ』好きな人向けの売り方もあったようだけど、当然母は『アメリ』を知らず、そこは素通りのようだ。

感想は特に言ってなかったので、まあ、うん、という程度だったのだろう。

私はごっつつまらなそう...と思ったけど、日本のサイトでの評判はまあまあ、こちらではEbertはいかにも嫌いそうなものの(1.5/4点)、RT movie gowersのレビューは71%と悪くない。

とりあえず、母から連絡がなければ一生知り得ない作品と、ポールの娘婿だった。