Jordan Peele監督呼ぶところの「ソーシャルスリラー」。よくできた脚本で、後味悪くも面白かった。
普段はほとんど見ないホラー/スリラー、たまたま聞いたFresh Airの監督インタビューが興味深くて、つい見に行ってしまったのだが、ものすごく客が入っていてビックリした。上映館が少ないのもあるが、予告もブレアウィッチみたいなのばっかりで、隣で封切られたばかりの「美女と野獣」もやってるのに、小さな子ども連れも目立ち、こういうのに通い詰める人たちというのが一定数いるんだな、と。
勉強になりました。
「普通の良い人っぽいのに口を開くとなんか不気味」な役者さんたちのうまいこと、うまいこと。
アフリカ系捕獲ヒストリーが発覚し、「クレンジングか?」と思いきや、人種に対する、ある意味前向きな妄想が要因だったり。
最後にパトカーが現れた時にローズがHelp!と希望を見せたのは、絵的に自分が被害者だと判断されると思ったからだよね。
この問題はレイヤーとフレームが幾重にも重なっていて、実に根深い。
そしてさすが、終始画面を軽くする「お友達」に観客は最後までドッカン笑わされていました。
いきなりKY質問をする客人に日本人がアサインされていたのは悲しかったです…
隣のおばちゃんが家のリビング感覚でスマホチェックをしながら、ずっとGet out! Freaky!と叫び続けていて参った。
途中で後席のカップルが彼女より前の席に移る、という対策に出たので、スマホは片付けてくれたけれども。
エンドロールが始まった瞬間には大声で"Get F*****g Out!(帰ろっ!)"と一言。
本当に最後までどうも。
トレーラー。