英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

「宗教と科学のガチンコ対談」を読んだ

竹内氏の著書は学生の頃に何冊か読んだ。最初はヘーホーと読み進めるのだが、2冊目で飽きた覚えがある。

それで、この本で私が膝を打ったのは、竹内氏の「隣人を愛せ、の隣人とはどの縁の範囲まで?」という疑問に対する佐藤氏の答え。聖書の「博愛」はダブルスタンダードであり、現在のキリスト教は、ストア哲学の発想である「博愛」と、本来のキリスト教のエコヒイキ愛のハイブリッド!

佐藤氏はそれこそが「キリスト教が長持ちする原因」としているが、それは同時に、私が聖書の神さまに夢中になった理由でもある。「博愛」って、人間には到底つかみ取れない概念だと思う。「嫉妬する神」だからこそ、私でも愛することができるのだ。

Disclaimer (2024追記): この年の大統領選のころから竹内久美子氏は闇堕ちしたようです。というか、前からエセ科学を喧伝してはばからなかったのにそれまで気づいていませんでした。二度と彼女の著作には課金しません。