英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Eddie the Eagle を見た。『イーグル・ジャンプ』

今日はオスカーナイト、Eddie The Eagleを見て来た。
何度かトレイラーを目にして楽しみにしていた作品。

こういう完全にストーリー工学に則ったハリウッド映画はただ喜び、楽しむに限る。
想像よりもdrama過ぎるけれど、思い立ったら止まらないエディと一緒にワクワクした1時間半だった。

子どもの時のように映画で泣くことは滅多になくなったけれど、
久しぶりにベタベタパート2箇所でちょっと涙でた。

エディが入院、見舞いに来たブロンソンがかつての恩師の著書を見つける。
その朗読の場面。(いや、ただのネバーギブアップ!な内容なんだけど)

それから、最後にジャンプ台に昇るエレベータの中でのエディと、メダリストであるマッティの会話。
(ちなみにマッティ役、非常に良い)

そういえば今年は五輪開催年であったか。

伝説のルーザー、後にエディのコーチとなるブロンソン役のヒュー・ジャックマンがすこぶるカッコいい。
ちょっと脚が長過ぎるし、最後の笑顔が気さく過ぎた。
ジャン・バルジャンと同一人物とは思えない。

ところで、無駄な深読みだが「アルコールがジャケットがわり」という小芝居は興味深い。
1Q84の話でも書いたけど、聖書では上着というのはJesusの喩なので。
そしてエディの挑戦の場には、アルコールを脱ぎ捨てて行く。
何かを絶つのは結界、サンクチュアリに入る儀式なんだよね。
A League of their own(『プリティ・リーグ』)でもアル中監督トム・ハンクスが最後の試合に進む過程で酒を止めるシーンがあった。

そして、イーグルも聖書の引用です。
本編中で、彼が五輪閉会式で"some of you have even soared like an eagle"と特別に言及されたシーンが紹介されます。

but those who hope in the LORD will renew their strength.
They will soar on wings like eagles; they will run and not grow weary, they will walk and not be faint.
(Isaiah 40:31)

しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、
鷲のように翼をかって上ることができる。
走ってもたゆまず、歩いても疲れない。(イザヤ40:31)

2017.1 追記:日本ではDVDスルーだそうです。

トレーラー。