英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。映画、英語、栄華。

映画 Spotlight を見た。『スポットライト 世紀のスクープ』

非常に面白かった。
淡々としたプロチームってかっこいいよな。
「イミテーション・ゲーム」のチームエニグマよりずっと常識人で大人なジャーナリスト4人組、スポットライトがカトリック教区の羞悪なスキャンダルを発表するまでを描く。

彼らの取材手順を眺めながら、「近過去の舞台美術が一番難しい」とどこかで聞いたのを思い出した。
確かに、新聞のマイクロフィルムとか、フォルダ分けしてある新聞の切り抜きとか、Windows 2000とか出始めのガラケーとか、まだ生きてる人たちに余裕で使用経験あるけど、今はあんまり見ないよね、っていうプロップがいっぱいで、ウソのないようにするのは相当大変だろうなと察した。

マイケル・キートンはじめボストングローブの面々のパフォーマンスが素晴らしい(見やすい)のはもちろんのこと、彼らの取材に応じた、神父による虐待の被害者3人の造形に唸った。各人のインタビュー時間はさほど長くないのに、1人1人がめっちゃ印象に残った。ああいう人たちを無名の役者さんから採れるのだから、さすが層が厚い。

そして… スキャンダルそのものに関して。
1クリスチャンとして、「カトリック」のヤバさは実に苦々しい。私の教会はジーザスをキャプテンとするプロテストタントで、カトリック教会がどのような教えを行っているかこまごま知っているわけではないのだが、人間がたかぶるシステムになってるな〜と思う。懺悔とか、聖書のキャラクターの偶像化とか。そもそも教えの基準に「教皇」として人間を置いてるところからして、全く聖書的ではない、と私は考える。

劇中取材の証言にあった「教会だけでなく、友人たちから口止めされた」というのは、むちゃくちゃ怖い。神と自分との関係でなく、人間を見てるとそういうことになる。
弁護士の言うとおり、“If it takes a village to raise a child, it takes a village to abuse one” である。

日本の人で言うと、堂々と人種、国籍差別発言を行っている曾野綾子とか、山谷えり子は「クリスチャン」じゃない、「カトリック教徒」だ。一緒にしないでほしい、といつも思う… 

今回のトレーラーで見たいと思ったのは、SNOWDEN、来年5月公開予定。
主演は順当にジョゼフ・ゴードン=レヴィット。

ビルボード広告が妙にカッコよかったSpectreで007デビューしようか、上に同じく実話モノで評判の良いトム・ハンクスのBridges over Spiesを見ようかと考えていたが、結局どちらにも足が向かなかった。前者は「ドカンバカンだけで途中で出た。ボンドの髪が一向に乱れないのが気になって仕方なかった」という友人の声を聞いて。