英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。Python、Ruby、JavaScript、神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Inside Out を見た。『インサイド・ヘッド』

ピクサー作品を、封切りの週末に見に行ったのは初めて。
本作はその点から見ても、特殊な宣伝をしていたと思う。
私みたいなの(前回映画館で見たのは「モンスターズ・インク」…)にリーチできており、逆にピクサー作品は結構見ている、という人が「えっ、今週新作始まるの?」などと言っていたくらい。

「ピクサーとは?」「最も敬意を集め続けるスタジオの秘密に迫る」みたいなパブリシティが多く、私がよく聞くNPRやAPMでも「ちょっと見てみっぺ」と思わせる切り口のスタジオレポート、クリティーク、インタビューがこのひと月で大量放出されていた。
こういうのね→「喜びと悲しみを科学するインサイド・ヘッド」

始まる前から「最高傑作」の呼び声が高かったし、ラセターのこれまでの反省、キャラクターの多様性に関するステートメントが取り上げられたことも大きかった。

本題、映画を見て。
ピクサーのセルフオマージュ。
もちろんとても面白かった。jaw-dropping、breath-taking。
アニメーションならではの世界観なんだけど、サンフランシスコのリアル造形やリアル人間の表情のほうが、「本物より本物らしく見せる」アートの喜びを感じる。

ただストーリーの真打ちピクサーにしては、途中、ちょっと冗長気味だったかな。
それはまわりの観客からも感じた。子どもたちが飽きていた。

オリジナルワールドモノではある程度しかたないのだけど、
「この世界はこういうルールになってんだよね〜」というのがポイポイ小出しされるのは、あまりスマートじゃない。映画とも呼べないウンコ作品と比べるのは気が引けるが、私はそういう後だしストーリーを「デスノート方式」と呼ぶ。

鴻上尚史が言うところの、物語における「障害」設定のセンスの問題です。
半沢直樹における「障害」のパワー

そんな中でもリアル世界の親子の表情のやりとりは本当に素晴らしい。
最近まで「CGはコチコチして気持ち悪いからキライ」と言ってたのに隔世の感がある。
ラストは誰もが予想するとおり。

ショートフィルムのLAVAもよかった。
けど、あれも「せっかくふたりとも海上に出たのに、互いの顔が見えません…」という哀しい皮肉をもう少し活かせなかったかなー。悲しみだって大事なんだから。

それにしても、この映画を見た子どもたちは自分の頭の中のJoyやSadnessを探すんだろうな、と思うと愉快だね。
私も6歳くらいまで、戦隊シリーズの「世界が30分で滅びる!」とか、プラネタリウムの「さあ、宇宙旅行に出発です!>地球に帰ってきました!」を、本気にしてたんで…

関連:映画 Coco を見た。『リメンバー・ミー』&『アナと雪の女王/家族の思い出』

来週はTED 2を見るつもり。

なんとフィギュア一番人気は... Sadness!


西海岸でアニメーションを作りたい!と思ったら、まずこの本。
「まずは現地を見る」など、ディズニーとピクサーのやり方にはそもそも共通点が多々あったことが分かる。

英語で読むのをおすすめするけど(アメリカで働くならなおさら)、邦訳はこちら。