英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。Python、Ruby、JavaScript、神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

「愛国者」が英語できなくてどうすんねん

私は、アジア系アメリカ人向けのウェブ媒体の技術支援をしているのだが、先日「日本語のメッセージが来てたよ」と管理者から1通のメールが転送されてきた。

アジア系向けとはいえ、掲載記事はすべて英語なので、適当に数打ってみているのか何なのか分からないが、珍しいことだ。

内容を見てガックリきた。

旧日本軍の従軍慰安婦を貶める内容だったから。

丁寧な言葉づかいで書かれていたが、キャリアメールのアドレス(ありえん)にケータイ番号の記載、改行のない長文が痛々しい。

まず「アメリカ在住の日本人の方々、慰安婦のことでいろいろ苦労されていると聞いています」と始まっていた。

どんな伝聞をもとに心配してくださっているのか知らないが、別に何も苦労してないし。
ネット上で自ら探さない限り、ここアメリカで普通に社交生活をしていてcomfort women、sex slaveという言葉を聞くことはない。私のまわりのアメリカ人は、多分私が持ち出さない限り、知りもしないと思う。韓国系の友人たちとそういう話になったこともない。

そして、「アメリカの人たちに真実を伝えたいが、英語ができないのでもどかしい。ぜひ以下の内容が真実であることを広く知らせてほしい」というリクエストに続いて、目をおおいたくなるような敵意に満ちた内容が続いた(前述のとおり改行がなかったんで、全部は読んでない)。
最後に「参考にしてください」と、いかにも怪しいURLがいくつか貼ってあったが、もちろんクリックしていない。

サイトの管理者が日本語を読めなかったのは幸いだ。

それにしても、「伝えたいけど、英語ができない」とは情けない。
ちょっとは勉強して格調高い英語で発信すればいいのに。

村上春樹がTIME誌の「影響力ある100人」の1人に選ばれ、「近年、日本政府が保守化する中で、平和を志向する村上さんの声は非常に重要になってきている」と書かれたのはつい最近のこと。ちなみに寄稿者はヨーコオノ。
海の外で耳を傾けてもらうには、英語で発信するということが言うまでもなく重要。

村上春樹、ヨーコオノ、宮崎駿、天皇皇后両陛下、と、少なくともアメリカで、その声を聞く価値があると認知されている日本人たちが皆フェアで、それぞれの立場で平和を希求している人物なのは本当に幸いだ。
いや逆か。フェアだから英語でも発信されて認知されているのか。

近頃のアベシには、哀れみすら覚えるようになった。
アメリカで接待(歓待じゃなくて接待ね)を受けて上機嫌な様子、また取り巻きに頭の良い人物が1人もいないのを見ていると気の毒で。

私は第1次政権のとき、ある国で、彼とアッキーさんの姿を近くでお見かけしたことがある。
訪問国の首相と並び、堂々としていて嬉しかったものだ。
(ちなみに、このときも後ろにたくさんフンのように同行者が連なっていたが、あれ必要?在外公館の人なんだか議員なんだか知らないけど、片手でパシャパシャ写真撮りながら歩いててすごーく恥ずかしかった…しかも公金使ってるよね)

だからアベシのために祈っている。
今のままで良い死に方をするわけがないし、日本という素晴らしい国土が滅びるのは辛過ぎるんで、どうか彼に正気を与え、耳を開かせてください、と。
自称「家庭内野党」のアッキーさんにも、夫を見捨てず頑張ってほしい。

話がそれたが、世界の中心で叫びたいことがある人は、英語くらいは操れるようになりましょう。

歴史修正主義者との対決を描いた映画 Denial を見ての感想。