英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。Python、Ruby、JavaScript、神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Selma を見た。「グローリー/明日への行進」

David Oyelowoの演技に興奮しながら、ゴールデングローブ賞授賞式開催中のビバリーヒルトンを横目にウィルシャーから帰ってきた。
残念ながらSelmaはオリジナルソング賞しか獲れてなかった…

白眉はやはり演説の場面。
言葉は神。神は言葉。
よくできたスピーチはアートで、聴衆でいられることは快楽だ。

考えてみれば日本で、「誰もが知ってる」演説って思いつかない。
音声だけだけど玉音放送くらい?

こっちだとステートメントをする機会が多々あって、
有名人だけでなく、ラジオでふと聞いたある母親の「銃規制を求める声明」、反対にライフル協会のサンディフック事件後のKYスピーチ、また別のある女性の「カリフォルニアで同性婚できるようになった喜びの声」とか、結構印象に残ってるものだ。
日本文化は書きことば中心ということなのかなあ。
音声もフラットで、聞いててテンション上がらない、というのもある。

この投稿でも書いたけど、口による「信仰告白」に熱狂するのがアメリカ。
今年はまた真面目にトーストマスター出席しようと思う...

ちなみに、先週NPRかなにかの番組で聞いたところによると、
この映画で使われたいくつかの演説は、著作権の都合上、若干オリジナルとは異なるそうだ。
ほんとにひとつの単語の差し替えとかの程度だが、
ハリウッド大作においてさえ避けて通るほど対策が面倒な著作権って何なの?
権利をもってるのは5人の子孫らしいが、ケチが混ざってるのだろうか。くだらん…

黒人の投票権の獲得の過程でたくさんの命が犠牲になった。
気味悪いのは、大々的に報道されたマーチでの警察の暴力よりも、前後に消された人たち。
黒人に限らない。運動に参加して目立つ活躍をした白人たちも狙われて殺された。
かれらの勇気、信念は想像を超える。

拘置所に入れられたキングたちの会話の中にマタイ6章が引用されていたのは嬉しかった。

来週19日、アメリカはMLK Jr. day。
かれらの栄光の道は続く。グロリー、ハレルヤ。

<追記1>
映画上映中に、遺産争いのニュースが出た。。。
セルマ制作陣が実際のスピーチを使うのを避けたのもむべなるかな。
コレッタ亡き後、内輪モメが激化してるとか。悲しすぎる。
http://www.nytimes.com/2015/01/13/us/fate-of-martin-luther-kings-bible-may-be-clearer-after-ruling-.html

<追記2>
突っ込んだら負けな気がするが、この邦題にはガクガク。
日本人の大多数がセルマでピンとこないなら、キング牧師の名前出せばよかったのに。
なんかスポーツもので似たタイトルの映画なかった?