Rotten Tomatoesに全幅の信頼をおいている私は
Unbrokenを見るつもりはあまりなかった。
が、日本人役の人がわりとイケていると聞き、どれどれと…
いい映画やん!
私には漂流のシーンが最も印象に残った。
収容所生活は辛そうなわけだが、2年も続いたなんて絶句。
終わりにルイスへの献辞が出てくると、自然と場内拍手。
弱い人間たちを力強く描いた人間讃歌。
過ちを認めよう。それだけのこと。そこからしか始まらない。
原作に事実関係がおかしいところがあるとかで、
日中では公開未定のようだが、少なくとも映画は何も問題ないと思う。。。
というか、5年前であれば、少なくとも日本では普通に公開されていたのではという気がする。
ワタナベという戦犯については初めて知った。
残念ながら卑怯な人物だったようだが、ルイス同様長命して、最近まで生きていたというのが驚き。
イケているかどうかは別として、良い配役だった。
早速原作を買った。
それにしても、洋画に日本語が混じると妙に聞き取りにくく感じるな。
MIYAVI氏が英語を話しているときはそうでもなかったので、
役者の滑舌というより、言語の特性ゆえだろうか。
音の波長が日英で全然違うので、英語の中に混じっているからかもしれない。
でも、モゴモゴ言う日本語話者は英語話者よりも多いかも。
小津映画とか、石原軍団とか、堤真一とか、(インターバル長過ぎ御免)結構何を言ってるのか分からないときがある。
また蛇足だが、本筋と関係ないところでハッとしたシーンがあったのでメモ。
ワタナベがルイスににじり寄るところで、ワタナベの手が大写しになるカットがある。
で、その手の爪は、伸び気味のカマボコ爪でゾッとするわけ。
演出かどうか知らないが、これは見事だと思った。
「男の伸びてる爪」を見ると、「こいつ日照りなんだな」と思ってしまうのだが(実際、爪伸びた上司は愛人と別れてた)、嫌悪感て、不潔というだけでなく、そういう反セクシーさから来るのかも。
女性の長い爪、派手な爪をいやがる男性が多いのも、実は同じ理由かもしれない。
トレーラー。