サリナスまで約5時間。尻イタとの闘い。
サリナスは農場の町。
スタインベックの故郷。
スタインベックセンター(スタインベックの博物館)をシグネチャーにしている町。
日取りのせいか、以前訪れたときよりも町には活気があったものの、
センターのギフトショップがさびれていたのが気になった。
何も買わなかった。
センターの真ん前からダウンタウンの通りが伸びる。
左はじのダイナーは、「ジョンが常連だった店」だと言いはっている。
センター、ダウンタウンから2ブロックで、ジョンの生家。
今はレストラン、ギフトショップとして公開されている。
そう、彼はボンボンだったのだ。
年頃になっても静かにおうちで過ごす少年だったという。
「この道をジョンも歩いたんだな〜」
家々の向こうは延々と畑、砂漠がそのまま盛り上がったような枯れた山が続く。
作品をつくるとき、彼だけに見えていた砂っぽい光景を思う。
サリナスで中途半端にガスを入れてしまい、
101沿いのなんだか辺鄙な場所で下りる。
何もないのにひかれるのがアメリカの田舎町。
一期一会。
ミュージアムスタッフに「一番好きな作品は?」と聞かれる。もちろん...